代表者メッセージ
― 未来を創る技術で、人の暮らしを支えたい ―
私はこれまでの人生を通じて、常に“人に寄り添う技術”を追い求めてきました。26歳で会社を設立して以来、その思いは一度も揺らいでいません。自動車、保険、化粧品、ゲームと、異なる業界で事業を展開する中で、私はある共通点に気づきました。それは、どんなに高度なテクノロジーや優れた仕組みであっても、人の心に届かなければ本当の意味で価値にはならないということです。安全性、リスク管理、自信、喜び——それぞれの分野で追求してきたテーマの根底には、常に“人の安心”がありました。そして、数字やデータでは表しきれない「感覚」や「心の声」こそが、社会の本質を支えているのだと確信するようになったのです。
その気づきが、見守りという領域への挑戦につながりました。高齢者の暮らしの中には、「今日は少し元気がない」「表情がいつもと違う」「歩き方がゆっくりになった」といった、小さな変化が日々存在しています。しかし、それらは数値化されることも、体系的に共有されることもなく、多くが気づかれないまま消えていきます。私は問いを持ちました。健康や見守りは、人が感じる“違和感”をもっと大切にできないのか。その小さな変化を、見逃さず、忘れず、共有できる仕組みは作れないのか。この問いが、ASIメドテック創業(2025年3月)の原点です。
私たちはこの課題に対し、AI(人工知能)×ウェアラブル×アバターという全く新しいアプローチを選びました。ウェアラブルデバイスから取得される生活行動データを、単なる数値として表示するのではなく、人が直感的に理解できる“やさしい表現”へと変換する。その中心にあるのが、AIが生成するアバターによる対話表現です。生活の変化を、診断や警告としてではなく、寄り添う存在として伝える。テクノロジーを冷たい監視装置にするのではなく、温度のあるパートナーへと昇華させる。それが私たちの目指す技術の姿です。
この構想を具体化するため、私たちはすでに3つの特許を取得しました。生活行動の変化をアバターで象徴的に表現する技術、オンラインで変化を共有し関係者が同じ理解を持てる連携システム、そしてホログラムアバターが応答するインタラクティブな装置です。これらが融合することで、単なるデータ可視化を超えた“新しい見守り文化”が生まれます。医療の代替ではなく、日常の延長としての安心を支えるインフラ。それは、世界にまだ存在しない仕組みであり、私たちが本気で創り出そうとしている未来の基盤です。
私たちの理想は、異変を探す社会ではなく、小さな違いにやさしく気づける社会です。腕時計型のAIアバターが「今日は調子がよさそうですね」と自然に語りかけ、そのメッセージを家族や介護スタッフが共有する。そこには監視の緊張感ではなく、安心の連鎖があります。特別な救急対応や高度医療だけに依存するのではなく、日常の中で自然に支え合える仕組みをつくること。AIとアバターが暮らしに溶け込み、時空間を超えて人と人をやさしくつなぐ世界を、私たちは現実のものにしようとしています。
私たちは産学連携を推進し、医療界・学術界・介護現場と共に社会実装を進めています。そして私は、人生最後の挑戦としてASIメドテックの上場を目指しています。上場は単なる資金調達の手段ではありません。私たちの理念と技術が社会に必要とされていることを証明するプロセスであり、これまで支えてくださった方々への責任でもあります。やさしい技術が人々の安心を紡ぎ、その安心が豊かな暮らしを育む未来を信じて、私たちは歩み続けます。この挑戦を、ともに見守っていただければ幸いです。
